Latest Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スイスのヤツ(2)

日本にはない風習で、慣れるにはちょっと勇気が必要なこと。
それは挨拶のキスです。
スイス人は、右・左・右と、ほっぺに3度のキスをします。
フランス人は右・左の2度なのに、スイス人は1回多いのです。

スクールでは毎朝、アホな日本人女子がステフや仏男のキスを求め、おはようの挨拶をわざわざしに来ました。
クラスレベルが異なり、教室も別なのに、わざわざ挨拶をしにきます。
その様子をシレ~~と見ていたあたしは、「おはよ~」の一言で、スイス人達のそばに寄ろうともしませんでした。

「にっぽんの女子」たるもの、いくら国際文化を学ぶ場とはいえ、そう易々とキスをさせてなるものか、と思っていました。
どうってことないのですけどね、ほっぺのキスなんて。
でも、なぜかあたしは「絶対この風習に慣れる事はない」と思っていました。

ステフはそんなあたしに、「お前に絶対キスをしてやる!」と意地になり始めていました。
あたしはあたしで「あたしに50センチ以上近寄るな!」と、これまた意地になっていました。

朝の挨拶タイムさえ過ぎ去れば、普通にクラスメイトとして仲良くできたのですが、どうも朝イチの数分間、あたしは居心地が悪かったのです。

そんなある日の挨拶タイム、ステフにガッと腕を取られてしまったのです。
「何すんねん!離せよ~!」とあたしは暴れました。
ヤツはヤツで、「いい子にしてないとキスするぞ!」と腕を離しません。

よくよく考えると、いい子にしていれば普通にキスをするということで、いい子にしていないと強引にキスされるということで・・・この言葉、どっちにしてもキスするって意味じゃん!と、後になっておかしくなり、ステフ達と大笑いしたものでした。

スイス軍団や、他のクラスメイト達は「ステフ、行け~!」とヤンヤヤンヤの大騒ぎでした。
キィ~ッとなったあたしでしたが、さすがに男子の手から逃れることができず、とうとう床に押し倒されてしまいました。

ステフがじっとあたしの目を見つめて「なんでそんなに嫌がるの?」とマジな顔で尋ねました。
なんて答えようかと考え、一瞬ひるんだすきに・・・

敗北です。
やられてしまいました、右・左・右!

「やったぞぉ~!」
「うぉ~~~!!」

こんなしょぉもないことで、クラスは大いに盛り上がっていました。
スイス人、フランス人、トルコ人、アラブ人。
みんな、とっても楽しそうに大笑いでした。
あたしも思わず吹き出してしまいました。。

授業が始まると、ノートの隅っこをちぎった紙切れに「怒ってる?怒らないでね。俺、いいヤツだからさ。スイスボーイより」と書いたメモが回ってきました。
ステフの方を見ると目が合いました。
バチッ!とウインク。

はぁ・・・
「にっぽんの女子」たるものも、瑞西人のウインクに鎧を脱ぐしかなかった、という感じです。

この出来事がきっかけとなり、ヤツとあたしの間に不思議な友情が芽生えたのです。

日本に戻ったあたしは、酔っ払ってご機嫌になると、「スイスのキス、スイッチュウ~」といって、お別れのキスを友人たちに披露する、アホ女になってしまったのでした。
あぁ、情けなや・・・
最近は、さすがにやらなくなりました、はい・・・
スポンサーサイト

«  | HOME |  »

2007-08

プロフィール

 

★さっち★

Author:★さっち★
京都のさっちでございます。
おなじみ「ピンクのぶた」!
幸せのおすそ分け、したりされたり・・・
という思いで、昔と同じ
【Glucksschewein】です。

 

最新の記事

最近のコメント

カテゴリー

全ての記事を表示する

月別アーカイブ

リンク

メールフォーム

 

名前:
メール:
件名:
本文:

 

ブロとも申請フォーム

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。