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高校三年生

高校野球が始まりました。
この炎天下、汗まみれになって戦う球児達の姿は、ただただまぶしい限りです。
三年生にとっては高校最後の夏に甲子園の土を踏むことができ、ほんとうに嬉しい気持ちで一杯のことだと思います。
テレビに映し出される彼らの顔はあどけなく、本当にかわいい~!と思います。
こんな息子がウチにいたら、あたしも甲子園まで出向き、日焼けなんてクソ食らえ!とばかりに髪を振り乱して応援したことでしょう。

「高校三年生」と言えば、我々の年代だと舟木一夫の歌がピンとくる?はずです。
子供の頃にはよく耳にした曲ですが、「高校三年生」と言ったところで漠然とした存在でしかありませんでした。
今は、高校野球の度に「いや~かいらしいわぁ~」と目を細めてしまう高校三年生のダンシ。(もちろん球児は全員が高校三年生ではありませんが)
この高校三年生の男の子がかわいく見えるようになったのは、いつの頃からだったでしょう。

あたしには兄がいましたが、彼が高校三年生の時に「高校三年生」という言葉を意識したことがありませんでした。何年生であれ、いつも彼は単なる「お兄ちゃん」でしたので。

初めてその言葉を意識したは、中学三年の時でした。当時のあたしは、ESSクラブの部長をしていました。その夏休み、学校が所有する施設で合宿を行っていました。

時を同じくして、系列の男子高校からきた5、6人のグループも合宿を行っていました。女子校のあたし達がこんなに間近にダンシを見ることは珍しいことでしたので、なんだかみんな、ソワソワしていました。当時の女子中学生って、今では考えられないほどウブだったのです、ほんとうに。

意識してはいけないような、でも気になる・・・
何のグループなんだろう・・・
なんだかみんなおっさん・・・
食堂でガツガツとご飯を食べるおっさん達をチラチラと見てしまう・・・
グループのリーダーらしき人は、「高速エスパー」に似てる・・・
(もう何年も見かけることのない三木清隆という俳優さん)

食事の後片付けをしたあと、友達と二人で食堂に残って話しをしていました。するとエスパーが声をかけてきました。

「君が部長さんなの?」(標準語のイントネーションで)

中三のさっち、心臓がバックンバックンです。
「き・み」なんて呼ばれたのは、人生で初めての事でした。

ダンシに声をかけられたことへの戸惑いを隠し、心臓のバックン音が聞こえないように平静を装うことに必死だったことを覚えています。
こんな時期が、このあたしにもあったのです。えぇ、えぇ、このあたしにも。

ドキドキしながらも、しばし食堂での会話が弾みました。

おっさん達は全員が高校三年生。
8月末からアメリカの高校へ1年間の留学をするので、その前準備のための訓練合宿だったのです。
今では当たり前のように、ネコも杓子も「留学」という名の下、若い生徒や学生が海外へいく時代になりました。
当時、留学と言えば特別のこと。ましてや高校生が留学するなんていうことは、超特別のことでした。

「高校生になったら君も留学を考えてみたら?ESSの部長やってるくらいだから、充分叶う夢だよ」
(滋賀県出身の彼がなぜ標準語だったのか、今でも謎のままです)

雲をつかむような話しに、なんと表現すればよいかわからない不思議な感覚に陥った中三のさっち、ひょえぇ~~~~!でした。

高校三年生のエスパーが、英語も標準語もしゃべれる、すんごい大人に見えたのでした。
そして頭のなかには、「こぉこぉ~~さんねんせぇ~~~♪」のメロディがリプレイ、リプレイ、リプレイでした。

そんなこんなで生まれて初めて、ダンシと住所交換をしました。
まさかと思っていたのに、ほんとうにアメリカからエアーメールが何度か届きました。
刺激的な生活をしていることが綴られているその手紙を、何度も読み返しました。
その度に、あのメロディがリプレイ、リプレイ、リプレイです。

1年が経ち、あたしは高校一年生になっていました。
7月に帰国したエスパーは、あと半年、高校三年生のままです。

真夏の京都の町を初めてダンシと二人で歩きました。これがさっちの記念すべき「初デート」!!
むちゃむちゃ暑かったあの日、大きなツバの麦わら帽子をかぶっていました。

歩道を歩いている時のことです。
「君、こっちを歩きなよ」
「なんで?」
「そっち、陽が照って暑いでしょ?」

ひょえぇ~~~~!!

歩道のない道を歩いている時のことです。
「今度はこっちを歩きなよ」
「なんで?」
「男が車の通る側を歩くものだよ」

ひょえぇ~~~~!!

彼はアメリカで「レディー・ファースト」という文化もしっかり身につけて帰ってきたのでした。
「ダンディな大人の男性」の空気を充分に身にまとった高校三年生がそこにいたのです。
今、冷静に考えれば、「高校生のくせに、なんちゅうキザなヤツやねん」と思うのですが、この日のことは今でも忘れられません。
あたしの人生に何らかの影響を与えることになったのかもしれない思い出となっています。

その後、何度か手紙の交換がありましたが、二度と彼に会う事はないまま現在に至っています。

高校生になって、あたしの2年上の先輩が留学したり、高三の年にはウチの学年でも2、3人が留学したり、海外へ行く事がそんなにも特別のことではないのかな?と思うようにはなりました。
が、自分が行く、というほどの自信は全くありませんでしたので、留学のための試験にトライすることさえもしませんでした。
だけど、いつかきっと・・・という思いが芽生えていたのは確かなことだと思います。

真夏の炎天下、高校三年生、このキーワードで30年前にタイムトラベルする、お暇なさっちでございます。
高校三年生がおっさんなのか、まだまだかわいらしい男の子なのか・・・

甲子園の諸君、今日も泥まみれになって戦ってくれたまえ!
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2007-08

プロフィール

 

★さっち★

Author:★さっち★
京都のさっちでございます。
おなじみ「ピンクのぶた」!
幸せのおすそ分け、したりされたり・・・
という思いで、昔と同じ
【Glucksschewein】です。

 

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