Latest Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

老いるショック

「日本和装」という団体主催の無料着付け教室に通い始めた。この団体は、着物の問屋やメーカーがスポンサーとなり、無料で教室を開いている。着物に興味を持つ人口を増やしたいという着物業界の思い切ったピーアールなのである。

その一環で、問屋やメーカーを訪問し、見てさわって勉強するセミナーがある。今日は、その「帯セミナー」。西陣のある集産地問屋を訪問。日本中の帯の4本に1本がこの問屋を通っているという屈指の問屋。

「これがええもんや、というのをちゃんと知っておかなあかん。さわってこの感触を覚えておかなあかんでぇ~」
という趣旨の下、そこで見た帯の数々は、ただただ垂涎物。
我々生徒は、それぞれに気になる帯を手にし、その感触をしっかり指先に記憶させるがごとくにさわりまくる。そして、帯揚げ・帯〆めをどうアレンジすれば、どんな風に印象が変わるかということを学習した。

かつて、亡くなった皇太后が描かれた胡蝶蘭を帯に織り込んだものが西陣で数本生産され、雅子様への結納の品として納められた。その1本がここにあった。「さわっときや~」

「明綴れ」という、中国で織られた品が3本登場。1本織るのに7ヶ月はかかると言うもの。今は、もう織る人が数人しかいないというこの帯は、1本数百万。バブルの時代なら1500万はしたらしい。「さわっときや~」

「知らんこと以外は何でも知ってる」という、自称「男前」の本日の講師。帯の織屋に生まれ育ち、帯に関する仕事は全て経験し(社長だけはまだやってないらしい)、今はその問屋でアドバイザーをされている。その方のお話しは、いつまで聞いていても飽きるものではなかった。

「着物は、後姿で女性の美を表現する、世界で唯一の文化や。形や着方は変わらへんのやから、帯の柄でおしゃれを楽しむ。着物より先に帯有りき、やで。ええ帯してたら、少々着物が安もんでも上等に見えるもんや。ええのん1本持ってたら一生使える。年は関係ないでぇ。女性が絶対言うたらあかん言葉は『もう年やし・・・』。これ言うたら終わりや。10代には10代の、そして50代には50代の青春があるんや。それぞれに美しくありたいと思って努力せんとボロボロになるでぇ。それを『老いるショック』っちゅうねん・・・」

なるほど、うまいこと言わはるわ、と思ったのは、我々以上の年代の生徒だっただろう。

雅にさらに一歩近づいた気分の一日であった。

«  | HOME |  »

2017-10

  • «
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • »

プロフィール

 

★さっち★

Author:★さっち★
京都のさっちでございます。
おなじみ「ピンクのぶた」!
幸せのおすそ分け、したりされたり・・・
という思いで、昔と同じ
【Glucksschewein】です。

 

最新の記事

最近のコメント

カテゴリー

全ての記事を表示する

月別アーカイブ

リンク

メールフォーム

 

名前:
メール:
件名:
本文:

 

ブロとも申請フォーム

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。