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スイスのヤツ(3)

スイスのステフが、昨年の春に結婚し、そしてこの春にパパになりました。
生まれたのは、とってもかわいい女の子です。
しかし、ヤツが父親になるとは・・・あたしの想像を超える出来事です。

アメリカで出会ったあと、何度かスイスの旅を楽しみました。
その度に、ステフやご両親のお世話になりました。
ステフと二人で、別の友人達のところを泊り歩いたり、パリへ約1週間の旅行にも出かけました。
また、ヤツが日本に遊びに来たときには、広島や東京を一緒に旅しました。

しかし、しかし・・・信じるか信じないかはアナタ次第。
あたし達、ほんとにな~~んにもないのです。
男女の域を越える友情ってやつです。
それは単に、ヤツがあたしのことをオンナとして見ていなかった。
あたしもヤツにオトコを意識することがなかった、ということなんですけど。
旅先では、いつもその方が経済的だからと、部屋は一つ。
友人宅に泊めてもらう時も、一部屋に寝袋が二つ用意されているという具合でした。
そりゃぁ、最初は、エッ・・・ウソやろ・・・とも思いました。
が、なぜか本当に、マチガイは起こらない!との自信がありました。

スイスではヤツの彼女にも会ったし、また彼女が変わる度に、手紙でそれを報告してくるヤツでありましたので、決してソッチの気があったわけではないのは明らかです。

だけど、あたしって・・・そんなに魅力なかったのかしらん??(笑)

ヤツは、サラリーマンになってスーツにネクタイの毎日なんてお断りだ。
結婚して家族を守るなんて、俺はまっぴらゴメンだね。
と言っていました。

君はまだまだお子チャマだね、そんなこと言ってるうちは。
ま、できるところまで好きに生きてみれば。

と言っていたあたしの中に、ビジネスマンとして世界を飛び回るヤツの姿は想像できませんでした。
赤ちゃんを見つめるクシャクシャの笑顔は決してありえるものではありませんでした。

だけど、時間がヒトを変え、成長させるんだなぁと、つくづく感じています。

結婚の時の写真や赤ちゃんの写真を見ると、今もまだ、少し不思議な気分になります。
だけど、まだ会ったことのない奥さんや子供に、いつか会う日が来るはずです。
その時がとっても楽しみです。

ヤツが結婚したとき、ヤツの苗字とあたしの苗字、そして両国の国旗をデザインしたTシャツを作り、スイスに送りました。
それを着たステフ夫妻とさっち夫妻の写真の交換をし、両家の幸せをお互いに祈りました。
今度はそのTシャツ、子供用を発注しなくてはなりません。

想像を超えた出来事でありますが、とっても嬉しいものです。

あたしがヤツにオトコを感じ、ヤツがあたしにオンナを感じる瞬間が過去にあったら、こんな風にいつまでも続く友情はなかったのでしょうね。

いい友達です、いつまでも!

恒例の・・・

久々のブログです。
ほんとに長い間、ほったらかしになっていました。
困ったちゃんによるアホコメントがあることにも気づかずにいました。
すると、時々のぞいてくれてる方から、「変なコメントくらい消しておけば?」との連絡をいただきました。
のぞいてみると、まぁお見事に、チョメチョメやら、ニャンニャンやら、ワケわからんコメントをたくさんいただいておりまして・・・
せっかく開設しているのだから、たまには確認しなきゃ・・・と思う今日この頃であります。

この前の週末は、本当に暖かで気持ちの良い桜日和でした。
我が家のバルコニーから見える、ゴルフ場へのプロムナード。
そこに立ち並ぶ桜の木々が、ピンクの雲のように色づくと、じっとしてはいられません。

朝からフラ~と散歩がてらに花見をしてきました。
昼近くになると、シートを広げてお弁当を楽しむ人々でいっぱいになる場所です。
が、午前8時、さすがに近所の人が犬を連れて散歩しているくらいです。
のんびりと、ゆっくりと、桜の風景を味わってきました。

毎年のことながら、やはりいいものです。桜の花って。

昨日、今日の雨で、たくさんの花が落ちてしまったかもしれません。
でも、窓から見えるライトアップされたプロムナードには、まだ花が十分残っているのが確認できます。
明日お天気になったら、また行きたい衝動にかられるかもしれません。

葉桜の頃がまたステキ。
花の薄ピンクときれいな若葉の緑がまざったその色合いが、なんともかわいくってあたしは好きです。
その頃にもう一度、見に行ければ嬉しいな。

さくら0801 さくら0802 さくら0803 さくら0804 さくら0805 さくら0806 さくら0807 sakura0808.jpg

近況

ようやく涼しい日々が訪れています。
とは言うものの、まだじっとりと暑い日もありますが、朝夕の過ごし易さはほんとうにありがたいです。

この恐ろしいほどの酷暑の日々、家でグゥタラに過ごしていたあたしです。
さすがに一人だと、いくら暑くてもエアコンをつけることに後ろめたさを感じ、生温い扇風機の風を受けながら、のらりくらりと日々を過ごしました。
「働かざるもの、呑むべからず」だよな・・・と思うと、お風呂上りのビール一杯!も遠慮。
たまに、やっちゃんがコップに一杯分けてくれてはいましたが。

そんなこんなで、ゴロゴロダラダラしながら、細々と次の仕事探しをしていました。

やっぱり感じることは、年齢の壁は大きいってことですね。
そしてスキルが高くても、これまたやっかいだってことです。

あたしの場合、派遣登録している会社の求人情報を見て応募していたわけですが、いくら経験があっても、その派遣会社での社内選考の段階で候補に残らないのです。

親しいコーディネーターといろいろ話しをしていると、やっぱりそこのところが見えてくるんですよね。
職場の平均年齢が低いと、どうしても若い人が求められる。
あれもできて、これもできて、と売り込んでも、派遣社員にそこまで求めていないのだ、てことがあるのです。

要するに、ちょっとパソコンさわれて、ちょっとなんらかの仕事経験がある30代が、派遣社員として一番扱い易い、というのが現状なんですよね。

こちらとしても、低い時給で、アホな上司にヘェコラするのはまっぴらゴメンです。それなりの要望とプライドを捨てずに、その出会いを待ち続けていたわけです。

仕事との出会いは、タイミングです。
どこかに自分がお役にたてる職場があるはずなんです。
だけど、需要と供給のタイミングがなかなか一致しないのです。

おかげさまで、ピタリと一致しました。
派遣会社からの推薦があり、職場となる会社に面接に行きました。
その場で即決の空気が流れました。

会社を出て、派遣会社の担当者と別れ、帰宅の前に本屋さんをうろついていると携帯が鳴り、採用される旨を正式に知らされました。
おまけに、最初提示されていたよりも、時給がアップしていました。

オッホッホ~~♪

そしてその採用が決まった日、スイスのヤツが出張で神戸に来ていました。
前日までモスクワで、その日の朝、日本に到着し、翌日にはシンガポールへ行くという強行スケジュール。
そんな中、夕食会を終えてから、電話をくれました。

最後に会ったのが、結婚2年目にやっちゃんとスイスに行った1997年。もう10年も前のことです。
だけど、受話器を通して聞こえてくるヤツの声は、まったく以前と変わりなく、つい先週も話したっけ?と思うほどに身近に聞こえました。
ただ、夕食で一杯呑んだ後だったのでしょう、ヤツは少し興奮気味でした。
ドイツ語なまりの英語が早口で、時々何を言ってるんだかわかりません。
だけど、いつもメールばかりのヤツが、電車に乗れば1時間半の距離に今いるんだ、って思うと、なんだかこっちも興奮してしまいました。
なのに、会えないってことは、やはりとっても寂しかったです。

奇しくも仕事が決まった日、そのことを一緒に喜んでくれたことが嬉しかったです。

あたしが、「スイスのヤツ」なんていうタイトルで、ヤツのことをブログで語ってるってことは、秘密のままにしておきました。
何を書いてるか、説明するのが面倒なので!

というわけで、あたしの1ヶ月半のグゥタラ生活にピリオドです。
仕事辞めたら、あれもして、これもして・・・とたくさんのことを考えていました。

7月末で辞めるにあたって、まぁ、いろいろとあったわけです。心身共に疲れ果てた、という感じでした。
8月になって時間ができたら、まず大掃除して、お部屋の模様替えして、毎日手の込んだお料理して、ビーズやパッチワークして・・・という楽しい事ばかりを考えて、自分を励ましていたのです。
ところがいざ8月になると、ほんとに数日間、動くことができませんでした。あの暑さが大きな原因であったとは思うのですが、精神的にも、もう何もしたくない、という感じでした。

で、結局、考えていたことのほとんどは実行されぬままです。

辞めてからもポコポコと開いてくれていた前の職場関連の方々の送別会。先週末の最後の送別会では、仕事が決まったことを同時に祝ってもいただきました。

そんなこんなで、明日からまた、朝のバタバタ開始です。
だけど、やっぱりあたしって、忙しくしてる方が幸せみたいです。
子育てするワケじゃぁないので、何かやっていないとイライラしてきます。

そして、今日は敬老の日。
世のおじいちゃん、おばあちゃんを敬い、優しくなれる自分でありますようにと、昨年の「ヘンリーシリーズ」を読み返しました。

だけど、敬老の日って、やっぱり「9月15日」じゃなきゃ、ピンとこないのはあたしだけなのでしょうか・・・

スイスのヤツ(2)

日本にはない風習で、慣れるにはちょっと勇気が必要なこと。
それは挨拶のキスです。
スイス人は、右・左・右と、ほっぺに3度のキスをします。
フランス人は右・左の2度なのに、スイス人は1回多いのです。

スクールでは毎朝、アホな日本人女子がステフや仏男のキスを求め、おはようの挨拶をわざわざしに来ました。
クラスレベルが異なり、教室も別なのに、わざわざ挨拶をしにきます。
その様子をシレ~~と見ていたあたしは、「おはよ~」の一言で、スイス人達のそばに寄ろうともしませんでした。

「にっぽんの女子」たるもの、いくら国際文化を学ぶ場とはいえ、そう易々とキスをさせてなるものか、と思っていました。
どうってことないのですけどね、ほっぺのキスなんて。
でも、なぜかあたしは「絶対この風習に慣れる事はない」と思っていました。

ステフはそんなあたしに、「お前に絶対キスをしてやる!」と意地になり始めていました。
あたしはあたしで「あたしに50センチ以上近寄るな!」と、これまた意地になっていました。

朝の挨拶タイムさえ過ぎ去れば、普通にクラスメイトとして仲良くできたのですが、どうも朝イチの数分間、あたしは居心地が悪かったのです。

そんなある日の挨拶タイム、ステフにガッと腕を取られてしまったのです。
「何すんねん!離せよ~!」とあたしは暴れました。
ヤツはヤツで、「いい子にしてないとキスするぞ!」と腕を離しません。

よくよく考えると、いい子にしていれば普通にキスをするということで、いい子にしていないと強引にキスされるということで・・・この言葉、どっちにしてもキスするって意味じゃん!と、後になっておかしくなり、ステフ達と大笑いしたものでした。

スイス軍団や、他のクラスメイト達は「ステフ、行け~!」とヤンヤヤンヤの大騒ぎでした。
キィ~ッとなったあたしでしたが、さすがに男子の手から逃れることができず、とうとう床に押し倒されてしまいました。

ステフがじっとあたしの目を見つめて「なんでそんなに嫌がるの?」とマジな顔で尋ねました。
なんて答えようかと考え、一瞬ひるんだすきに・・・

敗北です。
やられてしまいました、右・左・右!

「やったぞぉ~!」
「うぉ~~~!!」

こんなしょぉもないことで、クラスは大いに盛り上がっていました。
スイス人、フランス人、トルコ人、アラブ人。
みんな、とっても楽しそうに大笑いでした。
あたしも思わず吹き出してしまいました。。

授業が始まると、ノートの隅っこをちぎった紙切れに「怒ってる?怒らないでね。俺、いいヤツだからさ。スイスボーイより」と書いたメモが回ってきました。
ステフの方を見ると目が合いました。
バチッ!とウインク。

はぁ・・・
「にっぽんの女子」たるものも、瑞西人のウインクに鎧を脱ぐしかなかった、という感じです。

この出来事がきっかけとなり、ヤツとあたしの間に不思議な友情が芽生えたのです。

日本に戻ったあたしは、酔っ払ってご機嫌になると、「スイスのキス、スイッチュウ~」といって、お別れのキスを友人たちに披露する、アホ女になってしまったのでした。
あぁ、情けなや・・・
最近は、さすがにやらなくなりました、はい・・・

スイスのヤツ(1)

先日、スイスの洪水の話しを書きましたが、その時一緒にいた友人のことをちょいと書いてみます。

ヤツは数年前、ロシアに3年ほど赴任していたり、長期出張で世界中を飛び回ったり、ビジネスマンとして活躍しているようです。
今回、アジアへの出張の中に日本も予定に入っていて、神戸に一泊するとメールがありました。
たった一泊なので会う時間が作れないんだけど、電話するから!と。
嬉しいじゃないですか、あたしのことを忘れずにいてくれるってこと。

阪神大震災の時にも、心配してスイスから電話をくれたヤツです。
大事な、大事な友達です。

ヤツと出合ったのは1990年、アメリカのコロラド州、デンバーの語学スクールでした。
当時英会話スクールの講師をしていたあたしは、3ヶ月の休暇をとって短期留学しました。
留学経験のなかったあたしが、自分の英語をブラッシュアップすることと、留学先での日本人の生徒がどんな風なのか。日本から生徒を送り出す講師の立場で見ておきたかったのです。
そのスクールにヤツはいたのでした。

はっきり言うて、メッチャ男前です。キレイなんです。
日本人の女子生徒がみんな、ヤツをみてウットリしているのを、あたしはシレ~~と見ていました。
あたしの好みじゃぁなかったもんで。
今は、そこにワイルドさが加わり、かなりええ感じの紳士になりました。
今だったら、あたしもウットリしていたかも・・・


ヤツ、ステフ(Stephan)はいつも、スイス人軍団(と行っても5人ほど)で行動していました。
ステフはドイツ語圏から来ていたのですが、5人の中の3人(仏男、仏子、仏美)はフランス語圏から、そしてもう1人(独男)がドイツ語圏から来ていました。
ステフは、フランス語も流暢に操るのですが、独男はフランス語が話せません。フランス語圏からきた3人(仏男と仏子はカップルでした)はドイツ語が話せません。
ということは、この5人が一緒にいる時、何語でしゃべる?っていう単純な疑問が湧きますよね。

時にはステフがフランス語とドイツ語で通訳をする。
またある時には、5人のスイス人が英語で話しをする、という不思議な情景がそこにはありました。

ヤツらは、何ヶ月もアメリカに滞在している日本人の生徒より、ずっとずっと英語を使って生活できていました。
特にステフと仏男は、先生やスタッフ達とも冗談を言い合ってバカ笑いできるほどでした。
わざわざスクールに来る必要もないのでは?と思いました。
が、わかりました。
ヤツらは、それなりにコミュニケーションはとれるのですが、文法がメチャクチャ!
信じられないような間違いをしまくるのでした。
でも、要はコミュニケーションがとれてれば、どうにかなるものです。
とは言うものの、文法のチェック、あたしもかなりしてやりました。
何でアメリカまで来て、文法の説明せんといかんのや!・・・と思いつつ、なかなか良い経験になりました。

そうそう、あの洪水の時、ステフと一緒に向かっていたのが、仏男と仏子のところでした。

書き始めると、いろんな思い出がよみがえってきます。
続きはまた今度!

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★さっち★

Author:★さっち★
京都のさっちでございます。
おなじみ「ピンクのぶた」!
幸せのおすそ分け、したりされたり・・・
という思いで、昔と同じ
【Glucksschewein】です。

 

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